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「スナック」のお話③

今回はポテトチップスのお話、最終回!!前回の続きで日本のポテトチップスの歴史を紐解いていきます!

ヤマザキナビスコが昭和51年に発売した「チップスター」は成型ポテトチップスといって、生ジャガイモをゆで、すり潰してフレークにしたものを揚げたものでした。アメリカでは昭和43年にP&G社が「プリングルス」を発売しましたが、元祖かどうかはP&G社も分からないそうです。この成型ポテトチップスにはナビスコ以下ハウス・エスビー・ブルボンなど大手が続々参入し、市場を拡大していきました。

成型ポテトチップスは壊れにくく、油脂使用量も少ない。流通過程でも袋ポテトチップスと違い、かさばらないことが利点でした。何より年間を通じての原料安定性がありました。これに対抗するには生ポテトチップスも年間を通じて原料の供給が安定するシステムを作る必要があったのです。

10月~5月の北海道産ジャガイモ以外の原料供給を確立する為、農家との契約栽培式が採られたが、これに対応できないメーカーは競争から脱落していくことになりました。

昭和52年にエスビー食品が発売した「スナックチップ5/8」は、各社の成型ポテトチップスは大きすぎたので、女子社員が「ひと口でほおばれるポテトチップスを」との提案から8分の5の大きさが開発されたという。値段も200円から100円へと半額にして、息の長いヒットとなりました。

昭和59年は湖池屋が「カラムーチョ」で火をつけた激辛ブームの大ヒット。この頃からポテトチップスも味付けのバリエーションが増加。 現在に至ります。

こうやって歴史を遡ると本当に勉強になりますし、菓子を生業としていながらも、まだまだ知らないことがたくさんあるなー、と思わされます。

次回もお楽しみにー!

PS:弊社通販部門では油不使用のノンフライチップスが良く売れています… 是非!!