今回から「シリアル」についてのお話です。
シリアル食品はアメリカ生まれで、健康を重視するキリスト教ピューリタンの一派再臨派が西部健康改革所を設立し、その所長に就任したケロッグ博士が弟と協力して、保養者のための新しい健康食品の開発に当たりました。
食物繊維が豊富な穀物に着目し、研究を重ねるものの遅々として進まない…
そんなある日、放置していた実験用の小麦が数日後水分を含んでしまった!!
これをローラーに掛けてみると粒が薄くて大きいフレーク状になったので、これを焼き上げ、偶然に出来上がったものが 「グラノーズ」。 これが現在の「シリアル」の原形になったそうです。
当時の製法は、とうもろこし粒のブランと胚芽を取り除き粗挽きにしたものを、モルト砂糖、塩の調味液に浸して味付け、高圧の釜で3時間蒸した後、乾燥させる。
これをローラーに40トンの圧力をかけて平たく延ばし、穴の開いた鉄鋼ドラムで回転させながらガム火でトーストするといったものだったそうです。
「グラノーズ」は保養所内外で好評となり、1905年頃に工業生産化、これを一般に広めたいと考えたケロッグ弟は1906年に独立し、会社設立し、製法特許を取得しました。
1922年にケロッグ社に社名変更し、1953年には朝食として広く認識されるようになりました。
今では正解150か国で親しまれるシリアルの専門メーカーとして親しまれています。
ケロッグ… そうだったんですね…
知りませんでした…
今日はここまで!!
次回は戦前の日本のシリアル事情について お話させて頂きます。
お楽しみにー