今回は「ガム」に関するお話、Q&Aのご紹介です！では早速。
Q1 風船ガムが膨れるのはなぜ？？
A 電子顕微鏡で見たガムベースは、細い糸が絡み合い、魚を捕る網の目のような姿に見えます。板ガムは、この網の目が弱く膨らませようとしても破れてしまいます。ところが風船ガムベースは、この糸が長く網が丈夫にできています。そして糸が伸びやすいため、空気を吹き込むと風船ができる訳です。
Q2 風船ガムと板ガムの違いは？？
A 板ガムは、チクル等の植物性樹脂を使用しますが、風船ガムは使用しません。また、酢酸ビニル樹脂をガムベース原料の一つとして使用しますが、風船ガムは丈夫な風船の膜ができるような酢酸ビニル樹脂を使用します。
Q3 ガムとチョコを一緒に食べると溶けるのはなぜ？？
A ガムは口の中の温度で、ほど良い硬さになるように作られています。一方、チョコレートには、ココアバターという口中温度で溶ける軟らかい油脂が含まれています。だから一緒に食べると、この油脂がガムを軟らかくして溶かしてしまいます。チョコレート以外の食品でもこういうことが起こりますので、ガムとほかの食品を一緒に食べないようにしましょう。
Q4 ガムを飲み込んでしまった！！大丈夫？？
A 大丈夫です。うっかりガムを飲み込んでしまっても消化吸収されないので、そのまま排出されてしまいます。だからといって飲み込まず、必ず紙に包んでくずかごに捨てるようにしましょう。
Q5 ガムが付いてしまったら？？
A ・ついてすぐなら、ガムを氷で冷やし、固まったらはがします。冷蔵庫に入れて固めてもOK！
・ついてから時間が経ってしまったら、乾いた布を敷き、ガムがついた面を下にして乗せます。溶剤（ベンジンなど）を含ませたガーゼで軽くたたきます。ガムが溶けて下の布につきます。溶剤がついた部分は洗い落とします。
・髪についてしまったら
ヘアークリームなどを髪にすりこみ、乾いた布で取ります。根気よく取ったら、あとでシャンプーします。
今回で「ガム」のお話は終了です。本年度も有難うございました。2023年度も、ためになる情報配信を行っていくようにしますので、引き続き宜しくお願い致します！！よいお年を！
