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「チョコレート」のお話①

今回から「チョコレート」について、連載させて頂きます。

「チョコレート」美味しいですよね~。個人的にはあったか~いコーヒーを飲みながら食べるチョコレートが最高です。ホットするひと時…贅沢な時間です。

チョコレートといえば…明治、と長年のCMで刷り込まされている人達も多いのではないかと思いますが、実は日本でチョコレートを初めて商品化したのは明治10年ごろ、風月堂の米津松蔵が最初なのであります。

その後、大正7年に森永製菓様が国産のチョコレートを初めて生産し、カカオ豆からの生産を開始したことにより、価格も安く生産することに成功しました。

明治様は、大正15年に川崎工場でドイツから招いた技師と機械で原料カカオからの一貫生産を開始。そして、あの明治「ミルクチョコレート」を発売するに至ります。

この頃、来日外国人によるチョコレート技術もさかんになってきました。大正12年にロシア人のゴンチャロフさんが神戸に来日し、リキュール・フルーツチョコレートの生産を開始しました。

また、同じくロシア人のモロゾフさん、昭和5年頃に洋菓子店「モロゾフ」を神戸・東亜ロードで経営し始めました。

そして、これらの動きに刺激を受け、昭和戦前にチョコレートメーカーが続々と名乗りを上げてくることになりました…

昭和2年に佐久間製菓様がチョコレートを発売し、以下 モロゾフ製菓、ロータリー製菓、新高製菓商会、播磨製菓所(後のシスコ様)、ハリヤ製菓、長崎屋、グリコなど…、昭和10年までに現在活躍中のチョコレートはほぼ出そろったようです。ここまでが戦前のチョコレートの歴史でした。

次回は戦時中、そして戦後とチョコレート文化の変遷を少しずつ紐解いていきます。お楽しみに~