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芋・栗・南瓜? 芋・タコ・南瓜?

この間まで夏真っ盛りだったのに、すっかり肌寒い季節になりました。

この季節になると定番商品の「栗(マロン)」、「紫いも」、「さつまいも」など、秋期限定商品が店頭に並んでいるのを目にする機会が増えました。

昔から「芋・栗・南瓜」と女性が好きな食べ物として耳にするこの言葉、「芋・タコ・南瓜」も聞いた事があるのでどちらが正しいのか気になって調べてみました。

「芋・タコ・南瓜(なんきん)」の方が先に生まれた言葉で、人形浄瑠璃作者の井原西鶴(いはらさいかく)が浮世草子の中で女性の好むものとして「芝居、浄瑠璃、芋、蛸、南瓜」をあげたという説や、江戸時代の慣用句、または落語に出てくる女性の好物が「芝居、こんにゃく、芋、蛸、南瓜」と言われているそうです。

この蛸(たこ)とは明石のタコを指すそうです。南瓜は主に近畿、瀬戸内地方での「かぼちゃ」の呼び方です。「なんきんぼうぶら」を略したもので「ぼうぶら」はポルトガル語の「瓜」の意味だそうです。井原西鶴が大阪の人だからこそ、この表現になったのですね!

ただ、調べても「芋・栗・南瓜」と言われるようになったルーツは分かりませんでした。ここからは推測になりますが、スイーツ特集などで、もじった物としてタコが置き換えられて広まったのか、大阪から他の地域に伝わる過程でその地にふさわしい食品に代わって栗に落ち着いたのかもしれません。

どちらにしろ「芋・栗・南瓜」は秋の味覚で今が一番美味しいです。お菓子業界でも、各メーカー様から期間限定商品がたくさん展開されています。気になったらぜひ食べてみて下さいね!