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お彼岸と和菓子

秋の彼岸も終わり10月に入り秋らしい気温になりました。暑さ寒さも彼岸までとは昔から言われていますが、彼岸には和菓子と関係があります。今回はその内容を記載します。

彼岸には春の彼岸と秋の彼岸があります。それぞれ春分の日と秋分の日を中日としてその前後3日を合わせた7日間を彼岸といいます。

彼岸とは仏教由来で生死の海を渡って到達する悟りの世界の事を指します。その反対側の私達がいる迷いや煩悩に満ちた世界を此岸(しがん)といいます。彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、太陽が真西に沈む春分と秋分は、彼岸と此岸が最も通じやすくなると考え、先祖供養をする様になりました。その際供養として作られたのが春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」です。

ぼたもちの名前は春の彼岸時期に咲く「牡丹」の花、おはぎは秋の彼岸時期に咲く「萩」の花が由来で、形もそれぞれの花に似せたとの事です。また一部地域ではぼたもちはこしあん、おはぎは粒あんと、あんこの種類によって呼び名を分けています。

何故彼岸に供物や食べ物として使用されるのか?あんこの原料の小豆には邪気を払う力があると言い伝えられており、彼岸の様な特別な時期には先祖に邪気払いを願う為に供物とされ、皆で食べたと言われています。

(牡丹の花とぼたもち)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(萩の花とおはぎ)