新着情報

News

お菓子の起源

弊社はお菓子を主に取り扱っておりますが、お菓子の起源について一例がございますので御紹介させて頂きます!

私達先祖の古代人は農耕を主に、米、粟、麦を主食に、その間に野生の木の実や果実を食べていました。

菓子は果子という字がもとです。今でも果物の事を”水菓子”と言ったりします。

菓子の始まりは「古能美」(このみ、木の実)または「久多毛能」(くだもの果物)であったろうと思われます。

自然の果物に対し、こうした人工的なものがやがて「菓子」と呼ばれる様にになりました。ここで果物の橘(タチバナ)を菓子の起源とする菓祖神にまつわる伝説を紹介しましょう。

「垂仁天皇の頃、天皇は田道間守(たじまもり)に常世の国(中国南部からインド方面)の不老不死の理想郷に行き、”ときじくのかぐのこのみ”(非時香具菓、今の橘)を求めに田道間守を遣わされたお話です。

艱難辛苦の9年間、シナとインドを経た末ようやく手に入れた木の実を持ち帰った所、既に垂仁天皇は崩御され、嘆き悲しんだ田道間守は、垂仁天皇の御陵にもうでて帰国の遅れたお詫びと約束を果たした事を報告し、持ち帰った橘の半分を墓前に捧げ、その場を去らず絶食数日、殉死した」

といわれるものです。

後に聖武天皇が「橘は菓子の長上、人の好むところ」と言われ古代の菓子が「果物」の意味もあるところから田道間守は菓祖神として各地の菓祖神社に奉られています。